ヒ素濃度低減技術の実証・普及(消費・安全交付金実証事業)

課題名 ヒ素濃度低減技術の実証・普及(消費・安全交付金実証事業)
研究機関名 島根県農業技術センター
研究分担 資源環境研究部・土壌環境科
研究期間 継H27~
年度 2021
摘要 ■目的:島根県では過去に土壌汚染防止対策地域として指定された地域を中心に、解除後の現在でも一般農地に比べてヒ素濃度が高いほ場が散見される。ヒ素に関しては、コーデックス委員会において水稲玄米及び精米中無機ヒ素の最大基準値が採択されており、今後、国内で基準値が設定されると生産現場では確かな技術が求められることとなる。
ヒ素の吸収抑制は、出穂期前後3週間の節水管理が有効であると報告されているが、節水管理を継続することは収量、品質確保のため難しい。そこで、土壌中のヒ素濃度が高い現地ほ場において、期間を短縮した出穂期2週前からの早期落水により作物体中のヒ素低減効果を検証した。 
■成果:1)出穂期2週前以降から早期落水をすると、㎡当たり穂数の減少が主因となり9%の減収となったが、、玄米品質に及ぼす影響は小さく、生育への悪影響はなかった。
2)玄米の無機ヒ素濃度は0~50%、平均で22%、わらのヒ素濃度は7~59%、平均で32%低下したが、ほ場間のばらつきが大きく、国際基準値0.35ppmを超過するほ場もあった。
3)令和4年3月10日に令和3年度消費・安全対策交付金成果検討会が開催され、今年度の試験結果を報告した。
カテゴリ 水稲 品質確保 水管理

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