課題名 | 搾乳ロボットに対応した高水分乳牛ふんの堆肥化処理技術実証 |
---|---|
研究機関名 |
岡山県農林水産総合センター
畜産研究所 |
研究分担 |
経営技術研究室 |
研究期間 | 止R2~3 |
年度 | 2021 |
摘要 | 目的:中国四国地域随一の酪農県である岡山県では、規模拡大や省力化のために搾乳ロボットを導入する先進的な酪農経営が増えている。しかしながら、搾乳ロボットを設置するために牛舎をフリーストール化するとふん尿の水分が高くなり、従来法では適切な堆肥化処理が難しい。 そこで、当研究所において高水分の乳牛ふんに対応できるふん尿処理技術の技術実証を行い、搾乳ロボット導入農場におけるふん尿の適正処理及び資源循環の推進に資する。 結果:①令和2年度に堆肥化施設の撹拌装置のフレームを大型化してスクリューのモーターを高出力なものに更新するとともに、部材の一部を耐荷重性・耐腐食性に優れたステンレス鋼製に更新した。令和3年度は、改修による効果を検討するため、堆肥化施設の改修後に生産された完成堆肥及び堆肥化物等の品質評価を行うとともに、堆肥化時に発生する臭気の測定を行った。 ②牛ふんに対する水分調整材の比率が改修前の平均6.4%から改修後の平均4.6%へと有意(p<0.01)に低くなったにもかかわらず、改修の前後で発酵温度に大きな差はなかった。 ③撹拌作業中のアンモニアの平均ガス濃度が改修後に有意に高くなった。また、完成堆肥中の硝酸性窒素の比率が改修前の3.0%から改修後の5.9%に有意(p<0.05)に増えるなど、撹拌装置の撹拌能力が向上したことにより、改修により好気性発酵が促進された可能性が示された。 |
カテゴリ | 規模拡大 経営管理 省力化 乳牛 ロボット |