露地野菜の生産拡大を可能とする地域特性に応じたスマート農業体系の開発

課題名 露地野菜の生産拡大を可能とする地域特性に応じたスマート農業体系の開発
研究機関名 佐賀県農業試験研究センター
研究分担 企画調整部 白石分場 三瀬分場
研究期間 新R2~R5
年度 2021
摘要 目的:
佐賀県では、タマネギやキャベツなどの露地野菜を重点品目として作付推進を図っており、平坦部から中山間地までのそれぞれの特性に応じた生産技術の確立、また、新品目の選定と安定生産技術の確立が必要である。
成果:
①キャベツの作期拡大
中山間地の冷涼な気候を活かした端境期の9~10月出荷作型、4月出荷作型、5月出荷作型を検討した。また、平坦地において、大玉生産に適する品種(6品種)と作型(7月上旬、8月上旬、9月上旬)について検討した。
②ブロッコリーの作型検討(初秋どり)
中山間地の冷涼な気候を活かし、平坦部の出荷より早い9~10月出荷作型を検討した。
③冬どりタマネギ短日処理育苗の現地実証試験
現地実証試験を行った結果、収量は圃場により違いがあったものの平均2,015kg/10a得られ、販売金額も平均601,308円/10aとなったことから、現地でも活用できる技術であることを実証した。
④タマネギの直播栽培技術の開発トラクタ用直播栽培用播種機を用いて、播種した。播種後、除草剤(グラメックス水和剤)を処理したあとで発芽率向上のためかん水チューブでかん水した。その結果、かん水により発芽が改善すると思われたが、発芽率が20%程度と低かった。この原因は、除草剤の薬害と考えられたため、今後技術が普及するためには効率的な除草方法の確立が必要であると思われた。トラクタ用直播栽培用播種機を用いて、畝立て・施肥・播種を一工程で播種作業を行い、その時の播種深度について検討した。その結果、播種深度1cmの場合、2cmよりも出芽が早くなることが分かった。
⑤加工業務用キャベツの大玉安定生産技術の開発
大玉生産に適する株間(30cm、35cn、40cm)と適正施肥量(追肥回数、基肥施用量)について検討した。その結果、平均1球重は株間40cmで重くなる傾向にあった。適正施肥量については、基肥の量を変えても収量の差は判然としなかった。
⑥新たな振興品目の生産技術の開発
作付け拡大に対応できる省力的品目としてエダマメを選定し、9~10月どりに適する品種と
作型の検討を行った。
⑦キャベツの収量収穫機予測技術の開発
キャベツ品種「翠緑」、「夢舞妓」等5品種について、神埼市でドローンによる撮影を約1週間間隔で行い、ドローンの撮影画像から生育状況やNDVI値の測定、また収量調査を実施した。
カテゴリ 育苗 えだまめ 加工 キャベツ 直播栽培 収穫機 出荷調整 除草 除草剤 生産拡大 施肥 たまねぎ 中山間地域 ドローン 播種 品種 ブロッコリー

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