中山間地での所得向上を目指した園芸品目の栽培技術の確立

課題名 中山間地での所得向上を目指した園芸品目の栽培技術の確立
研究機関名 佐賀県農業試験研究センター
研究分担 三瀬分場
研究期間 新R3~R5
年度 2021
摘要 目的:
高齢化が進み、生産農家の減少で雨よけハウスや露地畑の休耕が増加する中、農業を維持、農業所得を確保、新規品目や新技術導入、栽培技術体系の確立で、新しい産地の育成が求ている。
夏秋ピーマンの早期定植作型およびホオズキ「佐賀H5号」の栽培技術確立を図る。
成果:
(1) 夏秋ピーマンの早期定植作型の検討
定植時期を慣行の5月上旬より半月および1ヶ月早くする試験と、被覆方法を慣行の天井のみにプラスして全面被覆および全面被覆とトンネルする試験を組み合わせた。4/11に被覆方法が天井のみで最低温度-0.4℃、障害は発生なし。定植を1ヶ月早くし、全面被覆とトンネルを設置で、慣行より収穫開始が半月早。定植時期が早くなる程、4/23定植では被覆が増えるに従って、年間収量が増える。
4/23定植で、上記の被覆方法で品種の生育を比較した。外気温2.0℃では低温による生育障害は見られなかった。被覆が増すほど年間収量が多くなる傾向があり、「さらら」より「はばたき3号B」や「京まつり」の収量が多くなる傾向。
(2) 中山間地での雨よけハウス栽培ホオズキの検討
定植時期を令和3年2/5、2/19、3/5に、2重被覆の無加温ハウスにトンネル被覆の有無、品種を「佐賀H5号」、「武雄」、「丹波」で試験を行った。2/19の外気温は-7.9℃であったが、2重被覆の無加温ハウスのトンネル無しでも0.4℃に保つことができ、低温の障害も見られなかった。初期生育は、定植時期に関係なく「佐賀H5号」では被覆資材が多く、被覆期間が長くなる程促進された。初期生育は「武雄」、「丹波」、「佐賀H5号」の順に旺盛で、着果率は、「佐賀H5号」、「武雄」、「丹波」の順に高かった。また、何れの試験区でも下位節で宿存がくの褐変が見られた。次年度は、自然着色した宿存がくは玉出荷用として収穫する予定である。
中山間地でのホオズキの地下茎養成では、秋の冷え込みが早い、慣行の8月播種では十分量の地下茎が確保できない可能性がある、早播きの試験を行った。6月播種では、ポットの大きさが大の程、地下茎の重量が重く、本数も多くなった。特に中間部分において顕著であった。ポット育苗より地床育苗が重量で6倍以上、本数で1.5倍以上となった。8月播種では、9cmポットより地床育苗が重量で約2.5倍、本数で約2倍となった。
カテゴリ 育苗 栽培技術 出荷調整 新技術導入 中山間地域 播種 ピーマン 品種 ほおずき

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