課題名 |
散布薬剤の飛散距離と落下量の推定に関する基礎研究(293) |
課題番号 |
1992004408 |
研究機関名 |
森林総合研究所(森林総研)
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研究分担 |
森林生物・化学制御研
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研究期間 |
完H01~H03 |
年度 |
1992 |
摘要 |
松くい虫被害特別防除実施地域での薬剤の飛散状況を調査し、飛散に対する気象条件やノズルの形状等による影響を明らかにする。また飛散・落下薬剤の農作物等に対する影響を調査する。薬剤の落下・飛散は粒径と風の影響を強く受けるが、風向と風力を単独に考えるのではなく風程としてとらえると薬剤検出量に対する風の影響の説明が容易になる。ノズルの形状は散布薬剤の平均粒径に大きな影響を与えるが、粒径が大きいと落下の広がりが抑制され、逆に小さいと飛散が多くなるので、ノズル形状の選択には特に注意が必要である。農作物への薬剤の付着量は、作物の種類や部位により付着しやすさが大きく異なるので、残留基準値が同じでも安全性の判定は作物の種類・部位別の付着量で考えなければならない。濾紙による付着量推定には、あらかじめ対象植物との換算値を求める必要があることが明らかになった。カイコやミツバチへの影響は、薬剤と接触するステージのみでなく生産物としての繭や蜂蜜の質と量にも注目すべきであり、さらに次世代等への影響も考慮する必要がある。
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カテゴリ |
病害虫
カイコ
管理技術
施用技術
防除
ミツバチ
薬剤
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