課題名 |
熱帯乾・雨期帯における畑作の作付体系に関する研究(73) |
課題番号 |
1992003901 |
研究機関名 |
熱帯農業研究センター(熱研)
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研究分担 |
研一(主研)
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研究期間 |
完S63~H03 |
年度 |
1992 |
摘要 |
ブラジルの熱帯乾・雨期地帯の土壌型を異にする2圃場で大豆-小麦を不耕起栽培し、作物の生育・収量及び土壌理化学性の変化を調べ、同地帯における不耕起栽培の適応性、導入上の諸問題を検討した。不耕起栽培の継続に伴い土壌の圧密化、表層への有機物・養分集積が進行し、作物の根系分布、養分吸収や大豆の根粒着生に影響し、不耕起区の初期生育は慣行よりやや劣るが、後期生育が旺盛となり、大豆の収量は不耕起区が耕起区を上回った。テラロッシャ土壌では養分集積量が基準値を大幅に上回って増収となり減肥が可能であることを、ラトソル土壌では作土内の養分環境改善の必要性が指摘された。いずれの場合にも土壌診断に基づく適切な施肥対応を行えば、不耕起栽培を導入・継続する上で特に問題はなく、省力・省エネルギー及び土壌保全の観点から不耕起栽培は有利な栽培法であると判断した。
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カテゴリ |
亜熱帯
小麦
省エネ・低コスト化
施肥
大豆
土壌管理技術
土壌診断
不耕起栽培
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