課題名 |
稲の病虫害抵抗性育種法の開発-野生稲の多病虫害抵抗性の導入-(50) |
課題番号 |
1992000021 |
研究機関名 |
農業研究センター(農研センタ)
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研究分担 |
作物開発・稲育種法研(稲育種班)
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研究期間 |
完H02~H03 |
年度 |
1992 |
摘要 |
野生イネ75系統のいもち病抵抗性の検定を行った。幼苗期に噴霧接種したところ、明瞭な罹病型の病斑は少く、抵抗性~中間型の病斑が多かった。同一系統内でも、抵抗性~中間、あるいは抵抗性~罹病性の連続的な反応を示す個体を分離するものが多かった。これは、野生種は他殖率が高いので抵抗性遺伝子型がヘテロな個体が多いためと、中間的な反応を示す抵抗性遺伝子そのものを持つ野生種の系統が存在するためと推定した。栽培品種に野生稲のいもち病抵抗性を導入するため、15組み合せの交配を行い、雑種F1を養成した。前年度までに白葉枯病抵抗性の分化を検定した野生稲と栽培品種との雑種後代は、農業形質を栽培型に近付けるために戻し交雑を行った。これらは、野生稲の複合病虫害抵抗性を栽培品種に導入するための育種材料として有用である。
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カテゴリ |
病害虫
育種
遺伝資源
いもち病
抵抗性
抵抗性遺伝子
品種
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