課題名 |
米蛋白質の構造特性解析 |
課題番号 |
1992003670 |
研究機関名 |
食品総合研究所(食総研)
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研究分担 |
理化学・蛋白質研
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研究期間 |
完H01~H03 |
年度 |
1992 |
摘要 |
前年度に引続き、電気泳動によるタンパク質サブユニット組成の比較を行い、コメの主要な貯蔵タンパク質であるグルテリンとプロラミンの存在比を簡便に調べる方法を確立し、また新しく育種されたコメのそれらの組成比やその蛋白質組成に及ぼす栽培条件の影響を明らかにしようとした。その目的で水稲、陸稲栽培した同一品種及び、新形質米プロジェクトで栽培されたイネ種子からタンパク質顆粒を分離し、そのタンパク質サブユニット量比をSDS-PAGEとそのデンシトメトリーにより比較した。平板ゲルを用いて泳動、CBB染色した後、サブユニット間のデンシトメトリーにおける相関を見たところ、グルテリンの塩基性サブユニットは染色程度が一定しなかったが、酸性サブユニットは一定しており、グルテリン、プロラミンの比はグルテリン酸性サブユニットと16kDプロラミンサブユニットの比で示すことが最適であることが分かった。30品種の新形質米を比較すると、インディカ型は1.0-1.8の値を示すのに対して、ジャポニカ型は0.3-0.4の値を示し、プロラミンの割合が高い傾向であった。また、陸稲栽培(0.7-1.0)の方が、水稲栽培(0.5-0.7)よりもプロラミン含量が高い傾向であり、栽培条件が貯蔵タンパク質の含有比率に影響を与えると推定された。
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カテゴリ |
育種
栽培条件
品種
陸稲
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