摘要 |
新形質米の品質について食味と加工適性について理化学的手法を用いて測定し、食味特性、加工適性を評価し、育種目標設定の資料をつくる。日本晴、コシヒカリを対照にして巨大粒、長大粒、長粒、細小粒、高アミロース、低アミロース、強香り米心白、巨大胚、極多収米、の12点についてタンパク、アミロース含量とクッキングクオリティー、テクスチュロメーター、アミログラィーの測定を行った。対照に比べタンパク含量が高いのは北陸240号、269号と関東161号で、アミロース含量が高かったのはホシユタカで低アミロース米のハバタキ、関東161号はコシヒカリなみであった。アミログラムでは最高粘度、ブレークダウンがホシユタカ、北海269号、240号が低くかった。クッキングクオリティーの溶質固形物が高かったのは、オオチカラ、ホシユタカ、北海269号で、ヨード呈色度も高かった。テクスチュロメーターではホシユタカが硬くまた付着性も弱い、また関東161号、西海191号、北海269、240号も付着性が弱く粘りの少ない米であった。日本晴を対照にした官能検査の総合評価ではコシヒカリが一番良く他の米飯の評価は悪かった。現在行われている官能評価は粘り嗜好なので新形質米の評価をするには問題があり、新たな評価法つくる必要がある。
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