課題名 |
シルクトウの生産と短繊維化技術の開発-シルクトウの分繊処理技術の開発(183) |
課題番号 |
1992003427 |
研究機関名 |
蚕糸・昆虫農業技術研究所(蚕糸昆虫研)
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研究分担 |
加工利用・加工技術研
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研究期間 |
継H03~H05 |
年度 |
1992 |
摘要 |
シルクトウを分繊性よく、かつ静電気防止能を付与した精練スライバーを製造するための精練および分繊処理技術について検討した。(1)試作したローラー式サンプル精練装置を用いて、炭酸ナトリウム精練処方を確立した。(2)化学構造を異にする11種類の分繊剤で精練したシルクトウを圧縮弾性試験、光学顕微鏡による分繊・解繊状態の観察等を調査した結果、いずれの分繊剤でも柔軟性が向上し、糸の滑りや繰返し性がしやすくなった。中でも、鉱物油・非イオン活性剤配合品のブリアンMSC(松本油脂)で処理したトウにはキシミ感が認められた。キシミ発生は分繊性にプラスとして作用し、紡績工程における糸切れを減らす要因であることを明らかにした。(3)処理方法は濃度1-2g/lのブリアンMSC溶液50-60℃ に1-2分間浸漬し、水洗することなく、絞り率80-100% の脱水と60-70℃以下で熱風乾燥するのがよいことを認めた。
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カテゴリ |
加工
乾燥
効率的生産技術
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