課題名 |
温室の環境制御と水耕栽培に関する研究 |
課題番号 |
1992001959 |
研究機関名 |
農業工学研究所(農工研)
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研究分担 |
農地・施設環境研
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研究期間 |
単H03~H03 |
年度 |
1992 |
摘要 |
パソコンによる温室内環境調節のための計測・制御複合ソフトの開発を行った。温室外の日射、気温、風速、降雨と、温室内の気温、湿度、炭酸ガスを計測し、換気窓、カーテン、暖房機、炭酸ガス施肥装置をリアルタイムで制御し、内気温、湿度、炭酸ガス濃度を調節する複合環境制御プログラムを開発した。また、水耕栽培溶液の自動作成装置を試作し、この制御も複合環境制御に組み込んでいる。水耕栽培方式の実験では、水耕養液の微量要素の効果実験と養液の電気分解実験を行った。トマトの育苗試験結果では、標準肥料区に比べ岩石由来ミネラル区で約1.7倍、腐植由来ミネラル区約2.1倍の生重量の増加が認められた。また、養液の表面張力を低下させることにより、植物体の養液吸収速度を向上できる可能性がある。そこで養液を電気分解することで表面張力を低下させることを試み、約12%の減少効果を得た。この養液での育苗試験結果では、生重量で約20%の増加と乾物重で9%増であった。前述の微量要素との組み合わせ効果が期待できそうである。またNFT方式のトマト栽培試験では、中間段階ではあるが、標準肥料区に比べ岩石由来ミネラル区で約40%(収穫重量)増であったが腐植由来ミネラル区は数%程度の増であった。果実の糖度は、標準区が約8度、腐植由来ミネラル区が約10度、岩石由来ミネラル区が約12度であった。
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カテゴリ |
肥料
育苗
環境制御
水耕栽培
施肥
トマト
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