課題名 |
表層水温の広域観測研究-熱帯域の水温変動特性の把握(4) |
課題番号 |
1993005440 |
研究機関名 |
遠洋水産研究所(遠水研)
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研究分担 |
海南大洋・低緯海研
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研究期間 |
完S62~H04 |
年度 |
1993 |
摘要 |
これまで、太平洋熱帯海域の水温データベースを作成し、格子点データを作成して各層の水温場の変化や上層の水温構造の季節・経年的変化を調べたが、本年は北赤道反流の変動特性を延縄の漂移データにより調べた。季節変動については、北赤道反流の流路は中部太平洋において20℃等温面の傾斜の極大になる場所と良く対応した。また、流路の位置の南北方向の偏位は風の熱帯収束帯の変化に1~2ヶ月遅れながらも良い一致を示した。すなわち、北赤道反流の季節変動は風の局所的なフォーシングに良く対応していることがわかった。経年的変化はエル・ニーニョ/ラ・ニーニャとよく対応し、エル・ニーニョが発展する時に流量は増大し、エル・ニーニョのピークの1年後あたりに最も弱く、はなはだしい場合西流となることがわかった。熱帯域の水温変動特性とエル・ニーニョとの関連で多くの知見が得られ、当初の目標を達成したので本課題を4年度で完了とする。
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カテゴリ |
季節変動
データベース
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