課題名 | カシ類の生育環境と分布(31) |
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課題番号 | 1993004127 |
研究機関名 |
森林総合研究所(森林総研) |
研究分担 |
森林環境・種生態研 |
研究期間 | 継H03~H05 |
年度 | 1993 |
摘要 | 北関東のカシ林の分布調査を行い、筑波山のアカガシ林の一部について構造解析を行った。また、全国的な分布調査のためのデータベースの作成を継続している。筑波山のアカガシ林は標高500mから上部に見られ、約700mでブナ林に移行する。スダジイ林との境界部分はスギ林、アカマツ林となっているため不明である。海抜550m付近のアカガシ林の階層構造では、胸高断面積合計の第一位はアカガシであるが全体の37%とやや少ない。スギ大径木の混在とカシ類の株立は古くからの人為的影響を示している。ウラジロガシ、ヤマザクラ、モミ、ウリカエデ等は急傾斜と露岩の存在により遷移の進行が停滞しているためとみられる。緩傾斜地ではアカガシの優占度がより大きく、下層ではアカガシが多く、ウラジロガシがそれに次ぐ。アカガシが優占する極相とみられ、ウラジロガシーサカキ群集ヒイラギ亜群集のアカガシ・ファシスに当たる。 |
カテゴリ | かえで 傾斜地 植物相 データベース |