課題名 |
ヒノキ漏脂病の分布・病原性及び樹体反応(254) |
課題番号 |
1993004326 |
研究機関名 |
森林総合研究所(森林総研)
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研究分担 |
森林生物・樹病研
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研究期間 |
継H01~H05 |
年度 |
1993 |
摘要 |
関東・中部での漏脂病発生実態調査を継続して行った結果、4年度は本数被害率は0.9-22%であり、茨城県小川の国有林では被害と凍害との関係も示唆された。病原菌として報告されたCryptosporiopsis属菌の生態について調査した結果、健全ヒノキの内樹皮部、若い枝の形成層部、種子、球果の殻にも潜在して生息していることが認められた。ニトロセルロースメンブランフィルターを通して培地上に分泌されたCryptosporiopsisからの生産物は、ヒノキ暗色枝枯病菌、立枯病菌、Pestalotiopsisの成育を阻害することが明らかになったが、Epicoccum nigrumからの分泌物の抑制力はさらに強かった。茨城県十王町で初期症状の継続観察を行った結果、38ヶ所の初期患部の内、約半数の16ヶ所は樹脂が乾いて停止していることが認められたが、新たな3ヶ所からの樹脂の流出が始まっていた。2年間では患部の変形の進展は認められなかった。
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カテゴリ |
管理技術
立枯病
凍害
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