課題名 | 糸状菌及び天敵昆虫によるマツノマダラカミキリ防除法の開発(286) |
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課題番号 | 1993004354 |
研究機関名 |
森林総合研究所(森林総研) |
研究分担 |
森林生物・昆虫生態研 |
研究期間 | 継H04~H08 |
年度 | 1993 |
摘要 | 天敵微生物のBeauveria bassiana(B.b菌)を付着させたキイロコキクイムシをマツ被害林に放虫して、マツノマダラカミキリに対する野外条件下での防除効果を検討した。放虫の省力化のため開発された林振式B.b菌自動付与装置の設置区では、樹皮下と材内に生息するカミキリ幼虫のB.b菌感染死亡率は0-69%で、設置場所によって差がみられたが、平均55%と高い結果が得られた。またキクイムシ放虫後2年経過した林分内でもB.b菌活性が認められ、二次感染の可能性があることが示唆された。天敵昆虫のクロアリガタバチは昆虫の幼虫や蛹に外部寄生する寄生蜂であり、カミキリムシ幼虫など代替寄主を用いた人為繁殖が可能となった。本種の飼育法が確立され、生態的特性などの基礎データが得られた。 |
カテゴリ | 病害虫 管理技術 省力化 天敵利用 繁殖性改善 防除 |