| 課題名 |
ブナ林の更新における菌類の役割の解明(432) |
| 課題番号 |
1993004492 |
| 研究機関名 |
森林総合研究所(森林総研)
|
| 研究分担 |
東北・樹病研
|
| 研究期間 |
完H01~H04 |
| 年度 |
1993 |
| 摘要 |
ブナ林に及ぼす菌類の役割の中で、果実の早期落下と菌類の関係、実生の枯死・消失に関与する菌類の役割を検討した。健全な殻斗及び種子からはEpicoccum、Asteroma属菌が高率に分離され、虫害及び他の早期落下種子からはこれら以外にFusarium、Alternaria、Cladosporium、Phomopsis属菌が高率で分離された。虫害果実と他の原因による落下種子の間には分離菌に大きな差がみられず、虫害を引き金として健全部の菌類が果実柄部などで繁殖し落下を引き起こすと推測された。当年生実生の枯死は芽生え直後の2カ月間に集中し枯死率も高いが、一年生稚樹では生育期を通して穏やかに減少し枯死率も低いことが分かった。二年生稚樹では枯死率はさらに低下した。枯死原因は当年生実生では4種類、一年生稚樹では3種類に類別でき、それらはかなり異なっていた。当年生実生では昆虫・小動物による地上部の傷害及び菌類による立枯病が、一年生稚樹では冬芽や展開中の葉の傷害が重要な役割をはたしていた。立枯病罹病個体からColletotorichum dematiumが高率に分離され、ブナ実生に対して弱い病原生を示すことが明かとなった。
|
| カテゴリ |
コスト
立枯病
繁殖性改善
|