細胞の物理計測法に関する研究(24)

課題名 細胞の物理計測法に関する研究(24)
課題番号 1993003611
研究機関名 食品総合研究所(食総研)
研究分担 食品工学・計測工学研
研究期間 完H02~H04
年度 1993
摘要 細胞の機能・活性状態に及ぼす食品成分の影響を評価することは健康科学・予防医学の観点から極めて重要であるが、細胞の形態・増殖率などを指標とする従来の研究方法ではこの目的に不十分であることは否めない。そこで、細胞の代謝・活性状態により変化する可能性を有する細胞の粘弾性特性に着目し、その計測法の開発を行った。まず、これまで開発してきたマイクロチャンネルを用いる細胞変形能計測法に関して、精度・定量性・再現性のさらなる向上を図り、その有用性を確立した。ここでの先端技術を導入したマイクロチャンネル作製の試みは半導体・計測機器開発・製造メーカーとの共同研究に発展した。また、粘弾性体モデルを用いた解析により、細胞の変形能(指標:チャンネル通過時間)から物理量である粘弾性係数を求め得る計算式の案出に成功した。赤血球を用いた応用研究においては、食品成分を含む環境因子による赤血球変形能の変化を明らかにし、さらに、この変化には赤血球膜表面と血漿成分の間の物理的相互作用が関与していることを示唆した。我々のこれまでの成果は基礎医学・臨床医学の研究者の関心を集め、現在、いくつかの共同研究が進展中である。
カテゴリ 機器開発

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