課題名 |
絹釣糸の開発研究(146) |
課題番号 |
1993003395 |
研究機関名 |
蚕糸・昆虫農業技術研究所(蚕糸昆虫研)
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研究分担 |
加工利用・加工技術研
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研究期間 |
延S00~S00 |
年度 |
1993 |
摘要 |
絹撚糸を95℃の水中に10分間浸漬後、15%延伸して緊張状態のままで自然乾燥し、光硬化樹脂ウレタンアクリレートオリゴマーを用いてモノフィラメント樹脂被覆絹釣り糸を製造した。釣り糸を海洋(隅田川河口)に30~45日間放置した時の引張り強度変化を調査した結果、冬から春にかけての時期(水温11.1~12.6℃)に放置した場合、30日後に強度は浸漬前の約半分に低下した。一方、夏から秋にかけての時期(水温19.0~26.5℃)では、30日から45日で強度はほとんどなくなつてしまつた。したがつて、夏期にあつては、約1カ月間海洋に放置されることにより釣り糸としての形態および機能を保持できない程度まで分解が進行し、引張り強度はなくなり、釣り糸として水中に残存して公害源となることはないことが知られた。このため樹脂の種類並びに加工方法によつては、自然の海洋環境下の分解速度を随意に調節可能な絹釣り糸の製造が可能であると考えられる。
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カテゴリ |
加工
乾燥
くり
効率的生産技術
ごま
評価法
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