課題名 | 森林内における降水の性質と土壌への影響(300) |
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課題番号 | 1994004762 |
研究機関名 |
森林総合研究所(森林総研) |
研究分担 |
北海道・土壌研 |
研究期間 | 継H04~H06 |
年度 | 1994 |
摘要 | 落葉広葉樹林で樹幹流採取木の周辺土壌を対象とし、樹幹を中心に3mの範囲で同心円状に表層土壌(0~5cm)を採取し、その理化学性と根元からの距離との関係を検討した。表層土壌の固相率や容積重は各樹種とも根元で小さく、幹より離れるにしたがって大きくなり、50cm程度離れるとほぼ安定した値を示す傾向が見られた。土壌pHの分布状態を平均的に見ると樹種によって異なり、ミズナラ、イタヤカエデでは根元土壌で低く、樹幹より離れるにしたがいやや上昇した。ECは樹種による違いが明瞭で特にホオノキの根元の値が高く、各樹冠下における表層土壌の塩基濃度が異なることが示唆された。このように樹種間で比較的明瞭な違いが見られたのは、長年にわたり(樹齢約130年)樹種特有の成分を持つ樹幹流や林内雨さらに落葉、落枝などが供給蓄積された結果と推察された。 |
カテゴリ | かえで 管理技術 |