スギ・ヒノキに潜在するエンドファイトの病虫害発生における役割の解明(51)

課題名 スギ・ヒノキに潜在するエンドファイトの病虫害発生における役割の解明(51)
課題番号 1994005014
研究機関名 森林総合研究所(森林総研)
研究分担 森林生物・化学制御研昆虫生理研樹病研線虫研(科長)
研究期間 単H05~H05
年度 1994
摘要 ヒノキの健全種子、球果の殻ではPestalotiopsis sp.(P.)、Epicoccum nigrum(E.n.)、Colletotrichum gloeosporioides(C.g.)、Nigrospora sp.の潜在率が高く、枝、幹の内樹皮では、外樹皮で分離率の高いFusarium sp.、E.n.などの分離率が低くなり、P.、Cryptosporiopsis abietina(C.a.)の潜在率が高くなった。スギ種子ではP.、C.g.の潜在率が高かったが、C.a.も4%前後の率で検出された。C.a.は、種子では特定の個体からの種子のみが低率で保持するが、10年生以上の健全なヒノキの球果殻、枝・幹の内樹皮部には高率で潜在することが示唆された。マツノザイセンチュウの増殖率は、C.a.及びE.n.の菌株間で著しく異なった。これらの特定の菌株はヒノキ暗色枝枯病菌及び樹脂胴枯病菌の菌そう成長をシャーレ内で抑制したが、培養濾液及び菌体からの抽出物には、暗色枝枯病菌、サクラてんぐ巣病菌、トウカエデ首垂細菌病菌に対する成育阻止効果はほとんど認められなかった。C.a.菌体のエタノール抽出物はマツノマダラカミキリ生殖器から分離した糸状菌の成育を完全に阻害したが、培養濾液からの抽出物には阻害効果はほとんど認められなかった。
カテゴリ 病害虫 かえで さくら

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる