課題名 | セルロースへのフッ素処理技術の開発(682) |
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課題番号 | 1994005192 |
研究機関名 |
森林総合研究所(森林総研) |
研究分担 |
木材化工・化加工研(科長) |
研究期間 | 完H03~H05 |
年度 | 1994 |
摘要 | 各種セルロース誘導体に種々の均一系及び不均一系のグラフト共重合反応を検討した結果、均一系においてパーフルオロアルキル基の炭素鎖長の異なる含フッ素アクリレートをグラフト共重合させることに成功し、いくつかの新規な含フッ素セルロースを得ることができた。得られた共重合体は、顕著な熱流動性を示したことから、熱圧成形によるフィルム成形が可能であることがわかった。共重合体の熱圧成形フィルムの表面は、ESCAの測定から主としてグラフトポリマーからなること、さらに表面ほどCF3が多く分布することがわかった。このことから撥水性は高く、またグラフト率が高いほど、平衡含水率は低くなり耐湿性が付与されることもわかった。共重合体の誘電率は、グラフトモノマーの種類及びグラフト率を調製することにより、低誘電性のものから高誘電性の材料まで調製が可能であることがわかった。 |
カテゴリ | 加工 くり 耐湿性 |