課題名 | カンキツ類における細胞融合による育種素材の作出(100) |
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課題番号 | 1994001296 |
研究機関名 |
果樹試験場(果樹試) |
研究分担 |
安芸津・育種法研 |
研究期間 | 完S61~H05 |
年度 | 1994 |
摘要 | カンキツ類について細胞融合を利用して新育種素材を作出する。これまでに、カンキツ類における細胞融合法を開発し、オレンジとカラタチの体細胞雑種オレタチを始め、ウンシュウミカンとネーブルオレンジの雑種シュウブル、マーコットとネーブルオレンジの雑種マーブルなど多くの体細胞雑種を作出した。これら体細胞雑種の諸特性を調査した結果、果実については複2倍体(4倍体)であるためいずれも果皮が厚かったが、シュウブルには強いネーブルオレンジ香があり、ユズとネーブルオレンジの雑種(ユーブル)はユズ香を示し、ユズより香りが柔らかで食味も柔らかであるなど、それぞれ特徴のある形質を示した。これら体細胞雑種は、いずれも稔性のある花粉および発芽力のある種子を形成し、育種素材として利用できることが明らかになった。すでに、これらは興津・口之津支場において育種素材として利用されている。府県の研究機関からも、これら体細胞雑種を育種素材として利用したい、との要望があるため、中間母本登録の準備を進める。 |
カテゴリ | 育種 温州みかん ネーブル ゆず 良食味 その他のかんきつ |