課題名 |
アンモニア処理粗飼料摂取に伴う家畜の生理障害防除法の開発(90) |
課題番号 |
1994002720 |
研究機関名 |
北陸農業試験場(北陸農試)
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研究分担 |
水田利用・家畜飼養研管理衛生研
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研究期間 |
完H01~H05 |
年度 |
1994 |
摘要 |
粗飼料の貯蔵性、栄養価及び嗜好性を向上させる方法としてアンモニア処理は極めて有効であるが、処理粗飼料を摂取した反芻家畜に中毒が発生する危険性が指摘されている。このため、安全な処理方法を策定するために本中毒がどのような条件で発生するかを調べ、さらに、中毒の原因物質に関しての検討も行った。成山羊及び育成山羊では9%のアンモニア処理粗飼料を給与しても明らかな中毒症状は認められなかった。しかし、処理牧草を給与している母山羊から生まれた子山羊に中毒症状がみられ、子山羊の感受性が高いことが明らかになった。本中毒は乾物当たり3%以上のアンモニアで処理した牧草の多量給与群で発生した。中毒の原因物質の可能性がある4-メチルイミダゾールを体重1kg当たり30mg以上投与すると中毒症状を示すが、この投与量はアンモニア処理粗飼料から摂取する量よりかなり多く、本物質の他にも中毒の原因物質の存在が示唆された。これらの成果は日本畜産学会等で発表したほか研究成果としてとりまとめた。
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カテゴリ |
病害虫
水田
生理障害
防除
山羊
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