課題名 |
牛における卵胞刺激ホルモン(FSH)分泌調節機構の解明(105) |
課題番号 |
1994003155 |
研究機関名 |
九州農業試験場(九農試)
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研究分担 |
畜産・育種繁殖研
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研究期間 |
継S62~H08 |
年度 |
1994 |
摘要 |
過剰排卵処置牛の卵胞刺激ホルモン(FSH)分泌の調節機序を明らかにする目的で、過剰排卵処置時の末梢血中インヒビン濃度の変化と、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)の投与に対するFSHの分泌反応(下垂体の反応性)を検討した。実験群(n=4)には、ウマ絨毛性性腺刺激ホルモンとプロスタグランディンF2α(PG)によって過剰な卵胞発育を誘起した後、GnRHを250μg投与した。対照群(n=4)には、PG投与後にGnRHを250μg投与した。その結果、過剰排卵処置群では、対照群に比較して血中インヒビン濃度の顕著な(p<0.01)上昇が観察された。一方、過剰排卵処置群のGnRHの投与に対するFSHの分泌反応(下垂体の反応性)は、対照群に比較して有意(p<0.05)に低下した。以上の結果から、過剰排卵処置牛において、高濃度のインヒビンが下垂体レベルで作用し内因性(牛自体)のFSH分泌を低下させているものと推察された。
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カテゴリ |
馬
繁殖性改善
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