課題名 | 種間比較のための共通プライマーの開発(107) |
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課題番号 | 1994003892 |
研究機関名 |
食品総合研究所(食総研) |
研究分担 |
素材利用・蛋白素材研 |
研究期間 | 完H04~H05 |
年度 | 1994 |
摘要 | PCR法によって対象生物のDNAを増幅し、その産物の塩基配列を比較することは生物種の分類や鑑別のために有効な方法の1つである。PCR法の成否はプライマーの設計にかかっており、この研究は広範囲の生物種に適応できるプライマーの設計を目的とした。プライマーは脊椎動物を対象にミトコンドリアのシトクロムb遺伝子、全生物を対象にリボソーム遺伝子から作成した。ミトコンドリアプライマーは哺乳類、鳥類、魚類の遺伝子の増幅が可能であり、変異速度の速いミトコンドリアに設定したため、ヒツジ、ヤギ、ニホンカモシカなど近縁種の識別に有効であった。リボソームプライマーは動物だけでなく植物からも増幅可能であったが、配列の保存性が高いため、原材料の動・植物の判定、混入生物断片の目レベルでの識別など、ある程度、遺伝距離の離れた種の比較に適当であると考えた。 |
カテゴリ | 加工 シカ 羊 山羊 |