課題名 |
新収穫・脱穀法に関する研究(2) |
課題番号 |
1995004067 |
研究機関名 |
生物系特定産業技術研究推進機構(生研機構)
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研究分担 |
生産・収穫研
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研究期間 |
完H04~H06 |
年度 |
1995 |
摘要 |
穀物収穫作業のより一層の省力化、低コスト化、高性能化を図るため4年度より、立毛脱穀システム並びにコンバインにおける穀物ハンドリングシステムの研究を進めてきた。前者は、汎用コンバインに装着した市販の立毛脱穀ヘッダを、水稲、小麦に供試し、ヘッダ自体の性能特性を、またリールヘッダを装着した汎用コンバインを対照区に立毛脱穀ヘッダを装着した汎用コンバインの性能を調査し、実用性を調査した。その結果、立毛脱穀ヘッダについては、ヘッダ部でかなりの割合の穀粒が単粒化されていること、頭部損失や単粒化にロータ周速度/作業速度が大きく影響していることなどの特性を把握した。また、立毛脱穀用ヘッダを装着した汎用コンバインは、リールヘッダを装着した汎用コンバインと比べ、残稈処理と引き起こし性能に問題があり、頭部損失も若干多かったものの、脱穀部動力が大幅に低いため、リールヘッダの約2~3倍の速さで作業が可能であることを確認した。今後は、この利点を生かすため、残稈処理機構や引き起こし機構の開発改良を進める必要がある。一方、後者については、コンバインのアンローダの操作を行うラジコンを利用したモニタ付き遠隔操作装置を試作し、問題点を調査した結果、特に排出場所が見えない場所では効果的であり、モニタを使えば更に排出状況も把握できることから、収穫物排出作業の能率向上及び排出状況の把握に大きく貢献できることが確認できた。
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カテゴリ |
遠隔操作
小麦
省力化
水田
低コスト
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