課題名 |
食菌性昆虫類の分類と生態(110) |
課題番号 |
1995004294 |
研究機関名 |
森林総合研究所(森林総研)
|
研究分担 |
森林生物生物機能・きのこ生研昆虫生態研
|
研究期間 |
延S00~S00 |
年度 |
1995 |
摘要 |
1)菌床栽培の害虫チバクロバネキノコバエ(Bradysia paupera)の発育を、異なる温度条件下で調査した。発育速度と温度との間で回帰式を求め、発育ゼロ点、有効積算温量を算出したところ、本種は成虫になるまでに雌で261.22日度、雄では258.81日度を必要とすることが明らかになった。ツクリタケクロバネキノコバエ(Lycoriella mali)に比べると、幼虫の発育は26、23℃で早く、17、15℃では遅くなる傾向が認められた。また、前種雌成虫の発育ゼロ点は後種に比べ約5℃高く、17℃を境に、低温下では発育が遅くなり、高温では早くなることを示唆している。有効積算温量をもとにツクリタケ栽培舎における発生回数を求めてみると約3回の発生が推定された。2)成虫の寿命は、雌成虫7.32±0.22日(平均±95%信頼区間、N=22)、雄成虫7.05±0.78日(N=19)であり、雌雄で特に差は認められなかった。
|
カテゴリ |
害虫
管理技術
くり
チバクロバネキノコバエ
|