課題名 |
特用広葉樹を加害する昆虫の生態の解明と被害解析(640) |
課題番号 |
1995004932 |
研究機関名 |
森林総合研究所(森林総研)
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研究分担 |
四国・保護研
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研究期間 |
延H04~H08 |
年度 |
1995 |
摘要 |
タラノキに寄生するドウガネツヤハムシ成虫の発生消長や行動の日周性、およびモクセイ科に寄生するクロボシトビハムシ成虫の発生消長については、昨年までに得られた結果が再確認された。ミツマタに寄生するキアシノミハムシ成虫は2~11月まで樹上で観察された。成虫数には4月下旬~5月上旬頃と6月下旬~7月下旬頃の2回のピークが見られたが、後者のピークの方が圧倒的に高く、成虫はこの時期に羽化すると考えられた。モクセイ科緑化樹に寄生するヘリグロテントウノミハムシの盛夏~秋に羽化した第一世代成虫は、新芽を餌とした場合には高い率で越冬し、翌春に産卵できることが明らかになった。この結果は、刈り込みという緑化樹の管理行為が本種の不時産卵を誘発し、個体数を増加させる可能性があることを示唆している。本課題には、ヘリグロテントウノミハムシの生活史におよぼす人為的管理の影響の解明などの残された興味深い問題が多いため、研究期間を2年間延長する。
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カテゴリ |
管理技術
経営管理
傾斜地
たらのき
中山間地域
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