課題名 | 多数の個体からなるシステムの最適制御に関する研究 |
---|---|
課題番号 | 1995004960 |
研究機関名 |
森林総合研究所(森林総研) |
研究分担 |
九州・昆虫研 |
研究期間 | 新H06~H08 |
年度 | 1995 |
摘要 | 社会性昆虫であるアシナガバチは森林害虫の捕食者としても重要である。巣が成虫を効率よく生産するためには働きバチの行動が統率されていなければならないが、そのメカニズムはよくわかっていない。セグロアシナガバチの巣を用い、女王を実験的に除去し働きバチの活動性をその前後で調べた。その結果、女王は平均的な働きバチよりも巣に滞在する時間が長かったが、巣上で活動に費やす時間の割合(活動レベル)は、働きバチの平均と変わらなかった。また女王を除去しても、働きバチの活動レベルは変化しなかった。したがって本種の場合、女王が働きバチの活動レベルを鼓舞する役割はないと考えられる。本種では働きバチの労働制御には女王は直接関与せず、働きバチ自らが何等かの方法で制御していると考えられる。 |
カテゴリ | 亜熱帯 害虫 管理技術 |