課題名 |
カンキツのリモノイド系苦味成分の成分育種法の開発(135) |
課題番号 |
1995001318 |
研究機関名 |
果樹試験場(果樹試)
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研究分担 |
口之津・育種研
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研究期間 |
完H02~H06 |
年度 |
1995 |
摘要 |
リモノイド系の苦味は加工の際に問題となる苦味であるが、従来、育種的な視点からの解析が無かったので、本研究を実施した。ほとんどの品種でリモニンが主要なリモノイドで、その含量は果実の成熟に伴い減少したが、ブンタンではリモニンに加えてノミリン含量も多く、それらの含量は果実が成熟しても減少しなかった。新梢のリモニン含量も、その生長に伴い減少した。さらに、果汁と新梢に含まれるリモニン含量の関係について検討した結果、両者の含量の多少には対応関係が認められた。また、リモニンに対する抗体を作製して酵素免疫測定(EIA)法による果汁と新梢のリモニン含量の迅速、簡便な定量法を開発した。以上の結果、EIA法によって幼若実生の新梢中のリモニンを定量することは、将来結実する果実のリモニン含量を予測する迅速、簡便な早期検定法として、カンキツの成分育種法に利用できるものと考えられる。
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カテゴリ |
育種
加工
品種
ぶんたん
その他のかんきつ
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