課題名 |
果樹の気象生態反応に関する研究(150) |
課題番号 |
1995001331 |
研究機関名 |
果樹試験場(果樹試)
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研究分担 |
安芸津・栽培研
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研究期間 |
完H01~H06 |
年度 |
1995 |
摘要 |
近年の栽培品種の多様化と高品質果実生産に応じた栽培適地の判定や合理的な栽培管理技術の開発のためには、気象要素の生理的影響について品種別に解明し、きめ細かな気象生態反応を明らかにする必要がある。本研究は速度論的手法を用いた果実肥大及び果実品質、開花などの予測法の開発を目的として行った。果実肥大については、カキ及びキウイフルーツで温度変換日数法によって検討し、これらの樹種で肥大予測が可能であることを示した。さらに、予測開始日と目標とする予測日及び日別の気象データから肥大予測のできるツインカム法と二つの気象要素を用いたノンパラメトリックアンサンブル法を用いたニホンナシの果実肥大予測法を確立した。果実品質においてもこれらの手法を用いて、予測が可能であることを示し、温州ミカンで糖度及び酸度の予測を行った。品質についてはさらに50mメッシュ法を用いて検討を行い、メッシュ図における小地域の果実品質予測を行った。開花予測に関しては、各地域の15年間の開花調査結果と気象データを用いて温度変換日数法によって検討し、開花日予測には年平均気温が最も適合性が高いことを明らかにした。これらの成果は各県においてすでに実用化されている。また今後さらに精度を高めるための要因の解析を行う必要がある。
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カテゴリ |
温州みかん
かき
キウイフルーツ
栽培技術
品種
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