課題名 |
カンキツ類の生食適性要素の解明(284) |
課題番号 |
1995001464 |
研究機関名 |
果樹試験場(果樹試)
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研究分担 |
口之津・栽培研
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研究期間 |
完H02~H06 |
年度 |
1995 |
摘要 |
カンキツ果実の生食適性は、食味や外観などで判断されてきたが、最近は簡便性や食べやすさの面から、剥皮性、含核数、じょうのう膜なども重要視されてきている。そこで、じょうのう膜及び剥皮性に注目し、その評価方法の開発、種間差異及び栽培法や貯蔵がこれらの形質に及ぼす影響を調査した。その結果、じょうのう膜については、ウンシュウミカンでは厚さで、中晩生カンキツでは強度により評価できた。また、ハウス栽培やマルチ栽培により、じょうのう膜の薄い果実が生産できることを明らかにした。剥皮性は、果皮への爪の立てやすさ、果皮と果肉の離れやすさ及び果皮の裂け易さの3つに分けることにより評価でき、貯蔵、果実の大きさ、着果量の多少により変化することを明らかにした。さらに、果肉の硬さに注目し、品種によりかなりの差異が認められること、硬さと細胞壁量との間に相関があることをそれぞれ明らかにした。これらの成果は園芸学会で口頭発表し、果樹試験場報告に投稿した。また、今後これらの確立した評価法をもとに、優良果実生産法の開発を行う必要がある。
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カテゴリ |
温州みかん
評価法
品種
良食味
その他のかんきつ
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