課題名 | 窒素供給様式を異にする水稲の生育特性の解明(61) |
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課題番号 | 1995002600 |
研究機関名 |
北陸農業試験場(北陸農試) |
研究分担 |
水田利用・栽培生理研 |
研究期間 | 完H02~H06 |
年度 | 1995 |
摘要 | レンゲ・不耕起・成苗移植およびコイ放飼を基幹とする稲作技術は、施肥Nを節約できる、代かき水を落水しない、メタン発生を軽減できる、深水およびコイによる除草効果を期待できる、生物群集を保護できる等の点で環境保全型稲作技術として有望であると考えられるので、その生育特性を調べた。本栽培法では、レンゲ窒素を11.4kg施用したが、水稲による利用率は14%にすぎず、初期生育は悪かった。レンゲ窒素のみ施用した場合の収量は418kg/10アールにすぎなかったが、施肥Nを6kg施用した区では、後期重点型の生育相となり、収量は527kg/10アールに達した。本栽培法では、レンゲ窒素と施肥Nとを合わせた全投入窒素当たりの玄米生産能率は低かったが、吸収N当たりの玄米生産能率は高かった。今後は植え付け精度の改善およびレンゲ由来窒素の利用率向上が必要であり、経常研究の中で検討を進める。 |
カテゴリ | 病害虫 除草 水稲 施肥 低コスト れんげ |