課題名 |
薬剤耐性菌の発生機構と制御技術の開発(252) |
課題番号 |
1995001728 |
研究機関名 |
野菜・茶業試験場(野菜茶試)
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研究分担 |
久留米・病害研
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研究期間 |
完H03~H06 |
年度 |
1995 |
摘要 |
イチゴ炭そ病菌2種とシクラメン炭そ病菌のベノミル剤、プロシミドン剤、ジエトフェンカルブ剤に対する薬剤耐性の現状と薬剤散布による菌群構成の変遷を調査した。イチゴ炭そ病菌C.gloeosporioidesには、ベノミル剤とジエトフェンカルブ剤に対しそれぞれ耐性菌と感受性菌が存在し、両剤には負の交差耐性が認められた。炭そ病菌C.acutatumはベノミル剤及びジエトフェンカルブ剤に対して耐性であった。ベノミル剤を含む薬剤を散布するとベノミル剤の選択圧のためC.gloeosporioidesが抑制され、C.acutatumの割合が高くなった。また、シクラメンを侵すイチゴ炭そ病菌はベノミル剤、プロシミドン剤、ジエトフェンカルブ剤に対して耐性であり、シクラメン炭そ病菌のうち、栃木県産の菌株はベノミル剤に感受性、熊本県産の菌株はジエトフェンカルブ剤に感受性、他の薬剤に対して耐性であった。以上の結果、3種炭そ病菌の主要薬剤に対する耐性状況と効果的な使用方法を明らかにすることができたので、本課題を6年度で終了することとした。
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カテゴリ |
病害虫
いちご
シクラメン
耐性菌
病害虫防除
薬剤
薬剤耐性
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