課題名 |
大豆のシンク規制要因の解明(107) |
課題番号 |
1995002367 |
研究機関名 |
東北農業試験場(東北農試)
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研究分担 |
地域基盤・生理生態研
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研究期間 |
完H02~H06 |
年度 |
1995 |
摘要 |
栄養生長から生殖生長への転換期に襲来するやませにより不安定になるやませ地域の大豆作柄の安定化に資するため、主要品種の低温抵抗性について検討した。花芽の発育から開花期にかけて、63年冷害の気象を模した3週間の低温処理を加えたときの結実数の減少度を指標に、抵抗性強の北海道品種キタムスメを標準品種として抵抗性を区分した結果、ワセスズナリとスズカリの2品種は抵抗性中、ナンブシロメとフクナガハの2品種は弱と判定した。早生2品種の比較から、低温処理中及びそれ以後に咲く花の着さや率は、ワセスズナリの77%及び50%に対し、キタムスメではそれぞれ99%と65%と高く、キタムスメは開花期の低温に対して、効率よく結きょうさせる特性が認められた。早生品種で障害の大きかった63年並の低温条件下でもキタムスメはほぼ正常に成熟する事が確認できたので、今後、やませ地帯向き早生品種にはキタムスメ並の抵抗性を付与する事が望まれる。
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カテゴリ |
大豆
抵抗性
凍害
品種
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