小果樹類新品種の育成(152)

課題名 小果樹類新品種の育成(152)
課題番号 1996002089
研究機関名 北海道農業試験場(北農試)
研究分担 作物開発・果樹研
研究期間 継H06~H15
年度 1996
摘要 近年、北海道に適した果樹として小果樹が注目され、そのなかでブルーベリーは本道に分布する泥炭土などの酸性土壌を好む性質があるため、いくつかの地域で産地化が進んでいる。ブルーベリーは、三つの主要な種類がある。そのうち、ローブッシュ種は、品種改良が最も遅れているが、野生種として古くから利用され、樹がわい性で、雪の下で越冬するため凍害が少なく、さらに早期結実、早熟性などの優れた性質を持っている。北海道農試には、43年にアメリカ農務省より自然交雑種子を導入し、育成した実生から選抜したローブッシュ系ブルーベリーが13系統ある。これらの系統を適応性検定試験に供試し、優良新品種の育成を図っている。6年度は干ばつのため、樹の生育、収量、果実の大きさに被害が見られ、各系統・品種間に明確な差のある結果は得られなかった。7年度は花芽の着生が多かった。寒害によりハイブッシュは被害を受けたが、ローブッシュ後代の選抜系統は全般に寒害が少なく、収量は極めて多かった。また、多雨のために裂果の発生が目立った。糖度は平年並か、それ以下であった。7年度に注目された系統は香り、食味が良い「7」であった。
カテゴリ 育種 寒地 新品種 凍害 品種 品種改良 ブルーベリー 良食味

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