課題名 |
環境変化に伴う土壌-森林系の炭素循環過程の変動予測(26) |
課題番号 |
1996004238 |
研究機関名 |
森林総合研究所(森林総研)
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研究分担 |
森林環境・立地研林災研
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研究期間 |
完H02~H07 |
年度 |
1996 |
摘要 |
18年生のヒノキ林の二酸化炭素の動態を大気、樹冠上、樹冠中、樹冠下、林床30cm、土壌表層、土壌中の7層に区分し計測した。二酸化炭素濃度の季節変化は温度をパラメータとしたとき一次回帰で近似できた。しかし、温度の上昇時(冬季から夏季へ)と下降時(夏季から冬季)では異なる回帰曲線を示した。土壌中から樹冠下までは温度に対して正の相関を示し、温度の上昇に対して最も強く影響されるのは土壌中の二酸化炭素濃度で、土壌表面、林床、樹冠の順であった。樹冠中から大気へは温度に対して負の相関を示し、大気中が最も影響を受け、樹冠上、樹冠中の順であった。いずれの層も温度の上昇過程で二酸化炭素濃度の変化が大きく、下降過程では小さかった。落葉落枝の分解に関しては、積算温度に依存して、その分解量はf(T)=0.865exp(-0.00284T)という回帰式で近似できた。
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カテゴリ |
植物相
炭素循環
評価法
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