課題名 | 遺伝的側面から見た落葉広葉樹林の内部構造の解析(433) |
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課題番号 | 1996004652 |
研究機関名 |
森林総合研究所(森林総研) |
研究分担 |
生物機能・遺伝分析研集団遺伝研生態遺伝研 |
研究期間 | 延H01~H10 |
年度 | 1996 |
摘要 | 小川学術参考林内に10×50mのプロットを新たに設定し、プロット内のブナ全480個体の直径、樹高および位置を記録し、アイソザイム分析を行った。また、周辺の開花サイズに達したブナの位置とサイズを測定し分析を行った。アイソザイム遺伝子座には、空間分布に偏りのあるものとそうでないものがあり、これらの遺伝子座はプロットに関わらず同じ傾向を示した。このうち、空間分布に偏りのない遺伝子座は遺伝的変異性が高いものであった。また、母樹からの距離によって、個体間の遺伝子型を比較した結果、母樹に近い場所に生育している個体は、保有している遺伝子型が似ている傾向がみられた。周辺の母樹が持つ標識遺伝子がプロット内の若木集団に特異的に出現し、過去の繁殖において同じ母樹から遺伝子の供給を受けた可能性が示唆された。 |
カテゴリ | 遺伝資源 繁殖性改善 |