課題名 |
ニホンジカの個体群変動機構と個体群管理技術(730) |
課題番号 |
1996004958 |
研究機関名 |
森林総合研究所(森林総研)
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研究分担 |
関西・鳥獣研
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研究期間 |
継H01~H08 |
年度 |
1996 |
摘要 |
7年度は一般林業地におけるニホンジカと比較する意味から島嶼シカ個体の胃内容物と捕獲された個体10頭の年齢査定を行った。その結果、胃内容物の組成においては個体による変異はあるものの、多くの個体では広葉樹の枝・葉が主要な成分であり、全ての個体で全内容物の3~7割を占めていることが分かった。広葉樹のうち常緑樹のヤブニッケイは2個体で、落葉性の灌木であるモミジイチゴの葉と枝の一部が1個体で、堅果(ウバメガシ)の破片は3個体で、さらにほとんどの個体でミツバアケビの果実が見つかった。人工物としては、シカの侵入防止に小豆島、特に北部で広く使用されているのり網の繊維が1個体から検出された。年齢、雌および雄などの老若・性別による内容物の差異は認められなかった。捕獲された10頭の構成は、雄7と雌3からなり、齢は0歳から6歳までであった。8年度は、新たに導入予定の夜間動物観察装置を用いてシカの社会構造の解析と資料のまとめを行う予定である。
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カテゴリ |
あけび
いちご
管理技術
経営管理
シカ
みつば
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