課題名 |
四国地方のシキミ栽培地におけるクスアナアキゾウムシの生態の解明と被害回避技術の確立(770) |
課題番号 |
1996004992 |
研究機関名 |
森林総合研究所(森林総研)
|
研究分担 |
四国・保護研
|
研究期間 |
完H06~H07 |
年度 |
1996 |
摘要 |
高知県土佐清水市での調査結果から、クスアナアキゾウムシは暖地では年1化と2年1化が混じった生活環をもつと推定された。また春にコマユバチ科の寄生蜂による死亡が多かった。四国地方の184か所の栽培地を調査した結果、被害地は高知と愛媛ではほぼ全域に、徳島では主に南部に分布しており、香川では最東部のごく限られた栽培地でのみ被害がみられた。シキミの被害程度には、栽培地周囲の森林の有無、栽培年数、雑草の繁茂状態、落葉・落枝の堆積状態、薬剤の散布頻度などが密接に関係していた。越冬後の成虫の再休眠を誘導する臨界日長は、20℃では15時間と14時間の間にあるが、25℃では14時間より短いと推定された。また短日で誘導された再休眠は長日に移すと覚醒した。新成虫の休眠を誘導する臨界日長は25℃では13時間と14時間の間にあったが、産卵前期間は60~70日と長かった。成虫休眠は1月頃に覚醒すると考えられた。
|
カテゴリ |
病害虫
管理技術
経営管理
傾斜地
雑草
中山間地域
薬剤
|