| 課題名 |
植物病原糸状菌の薬剤耐性機構の解明(224) |
| 課題番号 |
1996001414 |
| 研究機関名 |
果樹試験場(果樹試)
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| 研究分担 |
保護・病害1研
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| 研究期間 |
完H05~H07 |
| 年度 |
1996 |
| 摘要 |
各種の植物病原糸状菌がベンゾイミダゾール系薬剤に耐性を獲得し、この薬剤の効力が低下して病害が多発する例が増加している。そこで、本剤感受性を支配するβ-チューブリン遺伝子の突然変異により、菌が耐性を発現する過程を分子遺伝学的に解明した。ナシ黒星病菌、セイヨウナシ黒星病菌、ウメ黒星病菌、タバコ疫病菌、イネ紋枯病菌及びナシ黒斑病菌のゲノムDNAを鋳型として、β-チューブリン遺伝子の一部をPCRにより増幅した。このPCR産物にシークエンスプライマー配列を導入し、アンカーPCRの後、塩基配列を決定した。ベンゾイミダゾール感受性菌と比べて耐性菌では、コード198またはコード200のアミノ酸の置換を伴う1塩基の変異が検出された。次に、ナシの黒星病感染葉及び病斑上の胞子からDNA画分を抽出した。この画分からPCRにより糸状菌rDNAのITS領域が増幅され、黒星病菌のDNAを含むことが確認された。今後は、農業環境技術研究所において、耐性菌による農業環境の汚染を早期に検知する遺伝子診断法の開発を行う。
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| カテゴリ |
病害虫
うめ
黒星病
耐性菌
防除
薬剤
薬剤耐性
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