課題名 |
大麦穀粒成分の非破壊評価法の開発 |
課題番号 |
1996002989 |
研究機関名 |
九州農業試験場(九農試)
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研究分担 |
水田利用・大麦育種研
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研究期間 |
単H07~H07 |
年度 |
1996 |
摘要 |
近赤外分析法による非破壊分析は、育種において品質に関する形質を効率的に選抜しうる成分分析法である。本研究では近赤外分光分析機による大麦穀粒の全粒分析について、水分・蛋白質・澱粉を対象に、その測定精度と育種における選抜への適用の可否について検討した。供試試料は6年度に同一圃場・同一栽培条件で栽培した二条皮麦を中心とする39品種とし、化学分析値と近赤外分析による予測値との比較を行った。その結果、化学分析値と近赤外分析による予測値との相関係数は水分、蛋白質、澱粉について、それぞれr=0.835(1%水準で有意)、r=0.904(0.1%水準で有意)、r=0.747(5%水準で有意)であり、蛋白質については両者の相関は非常に高く、近赤外分光分析機を用いた非破壊全粒分析が、育種における選抜にも十分適用可能と判断された。澱粉についてはやや精度が劣るが、多数の系統を対象とした大まかな選抜には適用可能と考えられた。
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カテゴリ |
育種
大麦
近赤外分析
栽培条件
評価法
品種
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