課題名 |
サトウキビの機能性成分の評価活用技術の開発(204) |
課題番号 |
1996003155 |
研究機関名 |
九州農業試験場(九農試)
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研究分担 |
作物開発・品質評価研
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研究期間 |
継H05~H07 |
年度 |
1996 |
摘要 |
試料として、九州農試さとうきび育種研(種子島)で栽培された種々の品種・系統のサトウキビを供試した。サトウキビの植物体の下部・上部の体表ワックスおよび表皮の部分を試料とした。高級アルコールの分析では、皮の部分にはほとんど存在せず、これらがサトウキビの体表ワックスに由来することが明らかになった。また、植物体上部のワックスの方が高級アルコール含量が高かった。品種により含量に差が認められたが、オクタコサノールがとくに多く含まれていた。一方、T1、K1といった野生種ではヘキサコサノールも顕著であった。一方、体表ワックスには、ステロール類がほとんど存在しなかった。シトステロール スティグマステロール、カンペステロールで組成の95%以上を占めており、さらに、前2者で、70-80%を占めた。コレステロールは微量含有されるにとどまった。一方、T1、K1、SES182といった野生種ではステロール類の含有量が少なかったが、栽培種では、含有量の多いという結果となった。また、核磁気共鳴法による測定から、高級アルコールの抽出には有機溶媒が有効であることを見いだした。
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カテゴリ |
育種
機能性成分
さとうきび
品質保持
品種
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