課題名 |
高速船による新物流システムに関する研究 |
課題番号 |
1996003842 |
研究機関名 |
食品総合研究所(食総研)
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研究分担 |
食品工学・流通工学研
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研究期間 |
単H07~H07 |
年度 |
1996 |
摘要 |
生鮮食品の輸送は、交通渋滞、環境保全等により従来のトラック輸送一辺倒のあり方からJR貨物、船舶等他の手段の利用を考える時期にきている。このような中、高速海上輸送として期待されるテクノスーパーライナー(TSL)の就航が数年後に計画されている。本研究ではTSLの就航に向け、TSLを九州~東京間、北海道~東京間の遠距離輸送システムの核とした新しい物流システムを構築するため、鮮度保持対策、荷傷み防止対策を検討する。7年度は実験船により九州~東京間、北海道~東京間の実海域における輸送試験を数回実施した。波高が1mと低く、最後の1回の波高3mを除いて試験条件としては不適であったが、TSLの振動、衝撃波形の特徴はトラックと比較して振動衝撃加速度は小さく、その周波数も低いため、振動衝撃による荷傷みよりも前後左右方向の揺動による荷崩れによる損傷の軽減策をたてる必要性を認めた。また、はまちフィレー、ブロイラー、スィートコーンなど鮮度低下の早い品目ほどTSL輸送の高速性が生かされ、他の輸送手段と比較して有利であることが実証された。
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カテゴリ |
加工
鶏
品質保持
輸送
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