課題名 |
鶏におけるフィチンリンの利用性改善によるリン排泄量低減化技術の開発(78) |
課題番号 |
1996000920 |
研究機関名 |
畜産試験場(畜試)
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研究分担 |
栄養・栄養3研栄養試法研
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研究期間 |
継H06~H11 |
年度 |
1996 |
摘要 |
トウモロコシ主体(対照)飼料、大麦あるいは小麦を50%配合し非フィチンリン(NPP)水準が0.40%から0.28%の飼料を6日齢の白レグ鶏雛に給与し、体重および飼料摂取量を測定した。試験終了前4日間にわたってリンの出納を調べた。その結果、大麦飼料および小麦飼料のNPP水準を0.28%まで低下させても、増体量、飼料摂取量および飼料効率は対照飼料との間に有意差はみられなかった。趾灰分は大麦飼料、小麦飼料ともにNPP 0.28%飼料で有意に低下したが、その他の水準では対照飼料との間に有意差はみられなかった。4日間のリン排泄量はNPP水準が低いほど有意に少なく、また麦類飼料に比べて対照飼料が多い傾向であった。これらのことから、飼料に大麦あるいは小麦を50%配合することによってリンの利用性が改善され、飼料中の非フィチンリン水準を0.32%まで低減しても発育成績等に影響のないことが明らかになった。この場合、リン排泄量はおよそ15~25%低減された。
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カテゴリ |
大麦
小麦
飼料効率
とうもろこし
鶏
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