課題名 |
特徴ある蚕品種繭の製糸・加工特性の解明-煮繭・繰糸工程における処理条件の解明-(169) |
課題番号 |
1996003498 |
研究機関名 |
蚕糸・昆虫農業技術研究所(蚕糸昆虫研)
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研究分担 |
生産技術・製糸チーム
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研究期間 |
完H05~H07 |
年度 |
1996 |
摘要 |
特徴ある蚕品種繭に適する煮繭処理条件と繰糸特性を明らかにするために、乾燥・煮繭に伴う繭質の変化や乾燥条件が繰糸状態に及ぼす影響、及び煮繭条件と繰糸特性との関係について検討した。乾燥条件と繭特性との関係については、繭乾燥時の最高接触温度が高くなるに従い、“しんあけぼの””及び対照品種“錦秋×鐘和””の繭は黄変程度が徐々に増すのに対して、“あけぼの””の黄変程度は低い傾向を示した。煮繭条件と繰糸特性との関係については、“しんあけぼの””は煮繭時間が繭糸量及び生糸量歩合に及ぼす影響が大きく、“はばたき””は煮繭時間が糸故障に及ぼす影響が大きかった。このように特徴ある蚕品種繭と従来の普通蚕品種繭とでは煮繭処理特性が異なるので、各々の繭に適するように煮繭条件の設定を行う必要がある。本研究成果は、広食性蚕品種繭や太繊度繭の普及に当たって、繭の乾燥条件や煮繭条件の設定に活用される。
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カテゴリ |
加工特性
乾燥
効率的生産技術
品種
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