課題名 |
茶園内病原菌の変異に及ぼす殺菌剤の影響(234) |
課題番号 |
1996001587 |
研究機関名 |
野菜・茶業試験場(野菜茶試)
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研究分担 |
茶栽培・病害研
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研究期間 |
完 |
年度 |
1996 |
摘要 |
輪斑病は1970年代後半に顕在化し、新梢枯死等が多発し、1980年代には耐性菌が出現し、防除が困難となった。このため病害の顕在化と薬剤耐性との関連を検討した。東海地域、高知県、鹿児島県の無農薬茶園と放任茶園の調査からPestalotiopsis longiseta(略PL)、P.theae、数種のPestalotiopsis.spが分離された。東海地域の慣行防除、無農薬及び放任茶園で長期間探索したがチオファネートメチル剤感受性のPL菌を得ることができなかった。しかし、1995年に高知県及び鹿児島県の無農薬茶園から感受性のPL菌を高率に得ることができた。分離した鹿児島県の感受性菌と耐性菌の病原性を検定したところ、いずれも病原性が認められたが、耐性菌株間に病原性の強弱が認められたのみで、薬剤耐性と病原性の強毒化との関連性は明確に認められなかった。残された問題として菌系が異なることも考えられるので東海地域で採取した感受性菌との比較が必要である。
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カテゴリ |
病害虫
害虫
耐性菌
茶
農薬
防除
薬剤耐性
予察技術
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