課題名 | ラテン・アメリカ農業の経済分析(58) |
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課題番号 | 1996003295 |
研究機関名 |
農業総合研究所(農総研) |
研究分担 |
海外・(主研) |
研究期間 | 完H03~H07 |
年度 | 1996 |
摘要 | 本課題はラテン・アメリカ農業の社会経済的分析を通じて、同地域の経済発展に関する知見を得ることを目的としている。このため、メキシコの稲作農家に対する聞き取り調査及び公式統計を用いて分析を中心に行った。その結果、以下のことが明らかにされた。まずメキシコ・モレロス州の稲作は世界的にみても高い収量を達成しているが(籾で約9t/ha)、その主たる原因は品種改良による高収量品種の開発によるものであること、そのような高収量にもかかわらず、同地域の米作付け面積は減少の一途を辿っているが、その理由は農民の手取りの米価が安いことである。この背景には小規模家族経営のモレロス州が南部の州(とくにカンペチェ州)に対して競争力を持たないこと、同州の精米業者のマージン率が高すぎて、農民に不利になっているという制度的要因などがあることも明らかにされた。 |
カテゴリ | 経営管理 高収量品種 品種改良 |