課題名 |
渓流棲息魚類の資源量推定法の確立(76) |
課題番号 |
1996005266 |
研究機関名 |
中央水産研究所(中央水研)
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研究分担 |
内水面利用・管理研生態研
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研究期間 |
延H06~H09 |
年度 |
1996 |
摘要 |
信濃川水系の山地渓流でニッコウイワナ個体群を対象に個体識別をした多回放流・多回再捕の標識放流試験を行い、推定したパラメータの妥当性を検討した。試験は1回の調査に連続した2日をかけ、1日めには均等に配置した一部の区間で採集した全ての個体に標識をつけ、2日めには全区間で採捕を行った。このデータを用いてピーターセン法により、調査回次ごと、大きさ別に資源尾数と95%信頼限界を計算した。この調査法ではピーターセン法適用上の仮定は満足していると考えられた。推定資源尾数には季節変動と年変動が認められた。成魚では尾数の変化は連続的であるうえ、漁獲効率の平均値を用いた推定値とも比較的よく一致しており、推定値は妥当であると考えられた。幼魚では漁獲効率が成魚に比べて低いことから信頼限界の幅が広く、非現実的な値を示すこともあった。7年度は異常気象のためと考えられる個体数変動が著しかったので、推定したパラメータの妥当性を検討するため研究期間を延長してデータの集積を図る。
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カテゴリ |
管理技術
季節変動
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