課題名 |
除草効果の変動における一年生雑草の遺伝的変異の役割の解明(176) |
課題番号 |
1996002405 |
研究機関名 |
東北農業試験場(東北農試)
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研究分担 |
水田利用・雑草制御研
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研究期間 |
完H05~H07 |
年度 |
1996 |
摘要 |
東北地域ではキク科のセンダングサ属水田雑草タウコギとアメリカセンダングサが増加している。これらの種内変異特性を解明するため、東北各地から集めた系統を用いて水深とスルホニルウレア系除草剤の感受性の差異を解明した。-3~-5、0~1、3~4および9~10cmの定水深で初期生育を観察したところ、土壌表面の種子はおおむね4cm前後までは定着できた。3種のスルホニルウレア系除草剤を用いた防除効果試験では地域間差は少なく種間差が認められた。アメリカセンダングサは相対的にこれらの除草剤に感受性が高く、抑制が長く続いたが枯殺されることはなかった。タウコギ、エゾノタウコギにおけるベンスルフロンメチルの通常使用量では抑制期間が極めて短かった。このようにセンダングサ属水田雑草に対してスルホニルウレア系除草剤の効果が相対的に低いことが東北地域の水田で増加した要因の一つと推察された。これらの結果は生態調査などまだ不十分な面があったがAPWSS、雑草学会で公表した。別枠研究としては今後材料を除草剤抵抗性生物型が見つかったミズアオイに変えて継続する。
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カテゴリ |
病害虫
管理技術
きく
雑草
除草
除草剤
水田
抵抗性
防除
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